高齢化社会において、問題となるもののひとつに「認知症」があります。年を取るにつれ、ある程度の物忘れは仕方がないことですが、できることならば、自分のためにも家族のためにも予防したいものです。
家族の中で介護が必要な方がいる場合でも、予防する方法はいろいろあります。まずはアルツハイマー型認知症を誘発させる危険分子である高血圧と糖尿病にならないように、食生活から見直してみましょう。アルツハイマー型認知症の発症を抑制する効果があるといわれている、ビタミンEを多く含む食物をなるべくたくさん摂ってもらうようにすること。さらに逆にコレステロ-ルや脂肪分の多い食物を減らし、肉よりも魚、特にサンマやイワシなどの青魚をふんだんに使ったメニュ-を考えてみましょう。
また、軽い運動を行うことも予防効果があります。特に散歩は血流を促し細胞を活性化させることができます。ゆっくり歩きでよいので、景色などを楽しみながら1日1回は外に連れ出して日光を浴びてもらうようにしましょう。気持ちもリフレッシュするのではないでしょうか。
それから、新聞を読んだりゲ-ムをしたり、人とおしゃべりをすることも効果があるということがわかってきています。介護施設等ではゲ-ムなどのレクレ-ションを通して楽しみながら、症状が進まないようにさまざまな工夫がされています。
これらのことは特別なことではなく、ちょっとした日常の中でも十分に実施できることです。まずは身近な食生活の改善をはじめとし、十分な睡眠をとって適度に運動してもらうことからはじめてみてはいかがでしょうか。